2018年06月15日

災害時に備えて「携帯トイレ」を試してみました

内閣府では災害用のトイレの種類と呼称の統一を呼びかけています。

つまり、
・『携帯トイレ』(袋+凝固剤がセットになったもの)
・『簡易トイレ』(便器の代わりになるもの。そして携帯トイレとセットで使用されることが前提。※一部の簡易トイレを除く)

商品、あるいは自治体発行の防災のリーフレット等で混在してるケースが見受けられます。
呼び方が統一していないと被災して救援物資で要望したときに、違うものが届いてしまうかもしれません。
いまのうちに区別がつくようにしておきましょう。

「簡易トイレ」といえば、私たちは「ダンボールのトイレ」を提案しています。
トイレそのものが使用できない、あるいは身体の状態が悪くてトイレまでいけない等の場合、
ダンボールがトイレの代わりになります。西部館の受付前に展示しています。

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段ボールトイレの作り方 ⇒日本トイレ研究所運営サイト「災害トイレネットワーク」

強度はかなりのものですよ。某区の消防署の方(自称100キロ)に座ってもらいましたが、びくともしませんでした。

さて「携帯トイレ」については、実際に自分の家で試してみました。

「減災チーム・トイレの備え〜水を使わないトイレの「使い方講座」をすべての人に!」で学んだことを思い出しつつ準備していきます。

まずはセッティング。
「下地袋」をかけます(写真左)。
この下地袋があると、汚れを防ぐこともできるし、底にたまっている水で濡れなくてすみます。
下地をしないでそのまま排泄してしまうと、使用後の後始末の度に水がボタボタ−ッと垂れて手間です。
そんなことなんでもない?いえいえ、水が出なくなるほどの状況下です。
想定できる手間は摘み取っておきましょう。
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ところで便器の底の水ってどうして溜まっているかご存知ですか?
これは下水道からの悪臭や害虫をふせぐため。
だから災害時といえど必要なのですが、これが実際に袋をかぶせるときに結構ジャマ。
それと正直、袋ごしとはいえ便器の底に手をつっこむのがね・・・。
水の抵抗より気持の抵抗の方が強かったです。とにかく入るとこまで入れて便器の縁に添って伸ばします。

詳しい使い方はこちら
YOUTUBEでも見ることできます。

左の写真、平らっぽくなってます。あれが水の部分です。
この上に、排泄するための袋(便袋)をかぶせます(写真右)。

凝固剤は形状も粉末だったり(写真下)、タブレット、シート型とさまざま。
便袋そのものに凝固剤が仕込まれているものもあります。
説明書は必ずチェックしましょう。(大と小で使用方法が違うものもありました)

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某有名ホームセンターで買った凝固剤は消臭効果も高く、始末のときも臭いは気になりませんでした。
(さすがに鼻を近づけるまではできんかったです)

携帯トイレの最大のメリットは「固められる」です。
防臭袋にまとめておけば、ゴミ収集まで何とかしのげるのではないでしょうか。
ただ、いくら固められるといってもたとえば家族4人となると結構な量になるわけで、
万が一のときは、どこにどうまとめておくかも想定しておく必要があります。

・・とまあ、こんなふうに書いてたら、実験GOGO!みたいな感じでサクサクといったふうに見えなくもないですが、袋をセットしてから実際の排泄までかなり時間を要しました。
「減災チーム・トイレの備え」の講座ではセットするまでを実習して座ってみたりもしましたが、かなりの違和感がありました。
講師の方が「家のトイレで本当に実践してみましょう。でも、最初は躊躇しますよ」とおっしゃったとき「絶対にそうなるな」と思いました。
そして、普段なら1,2回はトイレに行ってる間隔なのにちっともなかったのは、意識してた以上に『あのトイレではちょっとなぁ・・・』という気持が身体をコントロールしてたのかもしれません。

確かに流れない(前提の)トイレで用を足すのは言いようのない複雑な気分で、ビニールの感触とか音とか結構なストレスでした。
自分が出したものとはいえ後始末もボヤキなしにできませんでした。
 けれど、これも最初だったことの戸惑いゆえ。
手順が分かった今、「意外と簡単にできる」という気持ちが勝って、次からはぼやかずにササッとできます。
それと始末するとき臭いがしなかったのは助かりました。
簡単だと思えたのはこの部分が大きい気がします。

排泄なんて普段は気にもとめない、っていうか人に思いっきり言いづらい事柄であるのは確かです。
でも万が一のときはもっと言いづらくなってしまうでしょう。(特に女の人は)
被災中はガマンせざるをえないことがたくさんあります。
だけど、排泄はガマンするしないの次元ではありません。
健康を脅かし、もっといえば人間の尊厳にも関わる問題なのです。
 
そうは言っても、いきなりやってみてというのもハードル高いですよね。
だから最初の第一歩として、携帯トイレってなに?どんなのがあるの?
どうやって使うの?と、お店で実物を見たり、映像を見てみるところから始めてみませんか。
その後でお家のトイレで実践してみましょう。
何度も書きますが、意外と簡単です。

「先のことなんてわからない、そのときが来たら考える」っていうのは、少なくとも災害時のトイレに関しては賛成できかねます。
“心がまえ”の点でも知っておく→試してみることは大切だと思います。
いっぺん、やってみませんか。

posted by クレオ大阪西 at 11:08| クレオ大阪西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月24日

災害発生→断水→トイレ流れない!さあ、どうする?

防災士として「女性と防災・減災セミナー」で、仮に救援物資がすぐ来なくてもしのいでいけるように日常から準備しておきましょうとお話しさせていただいています。
どこの地域でも熱心に聴いてくださいますが、必ずといっていいくらい反響があったのは『災害時のトイレ』についてでした。

大きな災害になれば、高い確率で断水します。
そうなると水洗トイレが使用できなくなるかもしれません。

想像してみてください。
水の流れないトイレをいつもの調子で使っていけばどうなるか・・・。
水を汲んで流す?ポリタンク1個で約3回分といいますが、どこからどうやって運んだらいいか・・・。

言われて気づくってことありますよね。
かくいう私も防災士養成講座で学んで初めて「ほんまや。トイレ要るで」って思いました。

『災害時のトイレ』は今後も伝えていこう。
ついては知識や情報をブラッシュアップしたいなと、ネットで、関連キーワードを何個も入れて検索していたら、こちらの団体がヒット!しました。

「減災チーム・トイレの備え〜水を使わないトイレの「使い方体験」をすべての人に!」

団体名からしてストライク! 見つけたぞって感じ。

たとえ断水しても、家が無事で、便器も壊れていなかったら「携帯トイレ」が使える。
だけど、存在と方法を知らなければないのと同じ・・・。

なるほど、そのとおり!万が一のときに必要だからこそ、普段から使っておく。
いくら説明書きがあっても天変地異の中でまったくやったことのないことがすんなりできるとは限らない。
過去の大災害で電気も水もストップしてトイレがどんなに大変だったか。
いくつもの事例が頭をよぎりました。

サイトの文面を読みながら防災士のアンテナは反応しまくり。
そして飛び込んできたのがこれ!
「携帯トイレトレーナー講座」

水を使わないトイレ「携帯トイレ」の練習を学び、なおかつ人にも伝えられるようになる講座とのこと。

万が一のときに使えるかどうかの大きな分岐点はズバリ!"やったことがある"。
大人はもちろん、子どもでも一度体験すればすぐに身につきます。
実際「減災チーム・・」さんのノウハウをつかった携帯トイレトレーニングは、就学前の小さな子たちを対象にも全国で行われています。

練習といっても、使い方そのものはとても簡単。手順もシンプル。
携帯トイレはざっくりいえばビニール袋と凝固剤がセットになっていて、それを家の便器にセットすればいいのです。

携帯トイレの使い方

セットするだけならこれ見ながらやれば簡単にできます。

けれど、“自分が学んだことを伝える”が私の防災士としてのポリシーだし、講師の方と受講者さんと一緒の空間で学ぶことに意義がある”と思ってるので、ちょっとばかし遠方でしたが参加してみました。

最初は講師の方が「災害時のトイレの知識」をお話しくださいました。
もちろん私にとっては既知の知識でしたが、聴けば聴くほどトイレ問題は本当に深刻。
本当に他人事じゃないです。

それからいよいよ「携帯トイレの使い方実践」。
使い方を学ぶだけでなく、説明もきちんとできてこそのトレーナー講座ですので、全員が講師役になって
デモンストレーションに挑戦しました。
(写真お借りしました)
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やっぱり慣れないことは最初はうまくいかないものですね。
講師の方は言うに及ばず、他の参加者さんの説明も何回も聞いて「よし、覚えたぞ」と思っていざ自分が講師役になってみると、知識についてはさすがにそこそこ話すことができましたが、デモでは手順を飛ばす、忘れる、擬音だけ出る(例・ビニール袋をスーッとやって、養生テープをピッとします。←スーッと、ピッって何じゃ?)などなど、イメージと現実の乖離を痛感したわけですが、それ以上にグサッと心にささったのが「必ず自分で(携帯トイレを)使ってください」という講師の方のお言葉。

ゴールは家のトイレでセットして本当に排泄してみる、そして後始末まですること。
講座で、セッティングされた便器に座ってみると、人が見ているという違和感もさりながら、万が一のときはこれで・・・と思うとズボンははいてましたけど、ビニールの感触がなんとも言えず、ここに排泄する(ホントはそのものズバリの言葉で)と想像するだけで、ゲンナリ。
実はこの気持ちこそが個人的に携帯トイレを持ってはいても、使うのをためらっていた元凶でもありました。

けれど、講座に行って「ためらっている場合ちゃう!」と頭の中のスイッチがビシッとON!(やっぱり擬音)
同じ志を持つ人と一緒に学んだからでしょうか。
よーし、やってみよう、携帯トイレ。
家のトイレでやったらどんなふうになるのか、そしてホントにどんな状況なるのか、心境も含めて確認しよう。
そして、ブログこれだけ長くなったことだし、せっかくだから(?)レポートします。
尾籠な話が続いて申し訳ないですが、本気です。本気と書いてマジと読む。
というわけで続く。
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posted by クレオ大阪西 at 16:11| クレオ大阪西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月30日

講座のごあんない メンタルビジョントレーニング

オリンピックで金メダル確実と言われてたフィギュア選手が転倒、甲子園決勝でまさかのフォアボール押し出し逆転負け、テニスの四大大会で2セット先取してたのにミス連発で結局敗退・・・と、スポーツの世界では「実力はあるはずなのになぜ!?」という負け試合がままあります。
これが昭和の時代だったらさしずめ「努力が足りないからだ」とか、「プレッシャーは気合でいけ」とかいう類の根性論が幅を利かせてましたよね。

平成も終わりになってきた現在、スポーツはプロどころかアマチュアでもトレーニングはいまや科学的根拠なくして成立なしと言ってもよく、それは身体面、技術面だけでなく精神、つまりメンタルの分野でも医学的、心理学見地から科学的なメカニズムと理由が解析されて、方法が提示されています。

たとえば「緊張する」のは、アスリートのみならず一般の人にもよくある悩みです。
ちゃんと準備してたのに、人前に立った瞬間、頭が真っ白になった、手足、声が震えた、裏返った、冷や汗が出て結局ちゃんと言えなかったという「黒歴史」をお持ちの方、そのときどんな心境だったか覚えていますか?どんな光景が見えました?

そんなもん頭真っ白になっているのに分かるかー!ですよね。

緊張しすぎて脳もガッチガチになっているから目の前の情報が入ってこなかった、つまり見えていなかったって状態です。
情報とは多くの場合、8割が目、つまり視覚がキャッチするといいますから視覚がうまいこと機能してくれないと、脳だってうまいこと機能してくれない。
身体の動きを指令する脳がそんなだから、そんなつもりじゃなかった身体になってしまうのです。

だったらどうすりゃいいの?の解決策として、視覚と脳とメンタルはつながっているという考えのもとに開発された「メンタルビジョントレーニング」が脚光を浴びています。
眼の動きを鍛える、自分の眼のクセを知る、見えるといってもどうやって見ているかは人によって違います。
見えた情報で脳が処理するのだから、「その人の見え方=考え方」でもあるわけです。
集中力が続かないのは、それは気合の問題ではなく、眼の動かし方に問題があるのかもしれません。

メンタルビジョントレーニングは、動体視力を必要とされる野球とかサッカーの選手が初め取り入れていましたが、その効果から今は一般の方にも広まっています。

こんな効果が報告されています。(個人差あり)
・動体視力、判断力が上がった
・集中力が上がった
・眼精疲労が緩和した
・姿勢がよくなった。肩こりがなくなった
・うっかりミスが減った

残念ながら視力そのものを上げるトレーニングではありません。
あくまでも現在の眼のコンディションを整えていくトレーニングです。
続けていくことで、脳とメンタルも整えられていくのが「メンタルビジョントレーニング」です。

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posted by クレオ大阪西 at 15:37| クレオ大阪西 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする